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作品集

日本建築

明治の土蔵を再生 今川玉香園茶舗(尾道市久保一丁目)2002年
今川茶房土蔵改修工事
今川玉香園茶舗
所在地尾道市久保
施工株式会社 葉名組
構造木造2階建
敷地面積164.49m2
建築面積69.62m2
延床面積128.50m2
竣工2002年10月

尾道で老舗の御茶屋の明治に建てられた蔵が、平成13年春の安芸灘地震で屋根や壁に被害を受けた。当地、水尾町の町並みになじんでいた蔵を壊してしまうのは忍びない、また、新茶を熟成させるというお茶屋としての重要な機能を果たしていた蔵と同等の機能が必要、等々検討した結果、蔵を再生することで計画が始まった。今使われている材料をできるだけ再利用して建替え。また、通りに面して建替えるため、一度蔵を解体し、再び組み上げるという工事となった。完成した漆喰塗りの蔵は、商家で栄えた尾道の往時の姿を彷彿させる堂々たる姿でよみがえった。

(「建築と社会」2004年11月号”社団法人日本建築協会”に掲載)